海路から神に参る

沖縄県 伊江島 伊江港

伊江島 伊江港  で神に参る
2006.11.7(火)
伊江島は沖縄本島の北部、本部半島の沖合い9キロの洋上にある離島である。
外部から訪れるには遠い。那覇からバスで2時間10分、本部港着。本部港から船で30分。
那覇から飛行機で30分。チャーター飛行機となる。

城山と呼ばれる奇岩が平らな島にそびえ、遥か遠くからも視認できる。
ここでも、聖地はいわゆる神社というより琉球王朝の文化に基づく神をおがむ拝所と言える。
鳥居がある場合も神の場所だから鳥居を置いている。いわゆる神社様式の拝殿、本殿では無い。
墓も沖縄式の家の形をしている。軍人が戦士した所の墓のみ大和式の墓となっている。
伊江島はかってアメリカ軍の攻撃を受ける。多数の村民が戦死した。
城山近辺に軍人の墓がいくつかある。また現在も米軍基地が島の何分の一かを占めている。
観光案内には爆撃を受けたこと、米軍基地があることには触れていない。

城山(ぐすく):
遠くから目に入る特異な石の山、城山の頂上まで登る
グスクの登口にある石の説明書き「村民の間ではグスク、村外ではイエジマタッチューなどとよばれている。
この山は沖縄のグスク時代の遺跡の一つで地域住民の信仰の対象になっており、
中腹の城御嶽にはヲシアゲ森(神名ヨーセジ)伊江森(身命アマミヤ)の二神のオイベが隣合せに祀られている。
航海の安全と人々の健康と豊作を祈願する拝所となっている。」
ここに書かれた中腹の城御嶽にある2神の所在を確かめたく、2度グスクまで行くが所在はわからず。
城山御嶽:
城山に登口にある伊江島唯一の大和式神社。鳥居があり、社がある。1969(昭和44)年建立とあるので新しいものだ。
阿良御岳:
航海安全の神を祭る伊江島の古くからある拝所。鳥居があるが拝む対象は石である。
神聖な洞窟ニャティヤ洞:
観光用に整備され、安産の石など置いてあるが、本来は神聖な祈りの場所である。

城山 島の住人から見える城山  
城山御嶽 城山御嶽やしろ

 

阿良御岳 阿良御岳拝所 香を受ける石容器

ニャティヤ洞 ニャティヤ洞から見た海