海路から神に参る

沖縄県 伊是名島 仲田港

伊是名島 仲田港  で神に参る
2006.11.4(土)

伊是名島は沖縄本島の北、27キロに浮かぶ美しい島である。
この島を訪ねた人は少ないのではないかと思う。この島に渡るには沖縄那覇からも遠い。
那覇から北部の雲天港まで行き、船で伊是名島に渡る。

伊是島は思ったより小さい。人口は1850人、817戸。周囲約16キロ。島を回るバスは無い。
伊是名島は琉球王朝を築いた尚円王の生地として有名である。
尚円王は1470年〜明治初年1879年の間、410年間続く琉球王朝を創始した。
伊是名島はその王の生地として神聖な場所として琉球王朝の間別格の扱いを受けてきた歴史を持つ。
古い歴史に加え、自然の美しさ、特異な景観は島全体に神域を感じさせる。

与論島から49キロ程度しか離れていないのに家の様子等は丸で違う。沖縄風である。
墓も与論島までは本土と同じ石碑であるが、伊是名島は小さな家のような形か崖に組み込まれたかなり大きな家ような形となっている。
これは奄美列島は一番南の与論島まで江戸時代、薩摩藩の領地であった。
一方、今の沖縄県、伊是名島から南は明治維新まで琉球王朝により支配されていたのである。
琉球王朝は伊是名島出身の尚円王金丸が統治しはじめてから明治維新まで400年以上続いた王朝であり、徳川幕府より長い統治だったのだ。知らなかった。

尚円王生誕地:
現在、尚円王御庭公園となっている横に尚円王生誕地がある。島の聖地でもある。
尚円王のへその緒が埋められている「みほそ所」があり、大石が置かれている。

アサギ:
神アサギと呼ばれる祭事の行われる聖域。伊是名には仲田、伊是名、勢理客、諸見、内花と5つの部落があるが内花以外にはそれぞれのアサギがある。

御天七龍子神:
ここは聖なる場所です。御天七龍子神の役場であります。と看板が立っている。

伊是名玉御殿:
尚家の墓。聖域として内外から多くの参拝者が訪れる。
首里の玉陵築造後に造営され、2度移動し1688年に現在の場所に,祀られる。
尚円王の父、その妃、姉、叔母、叔父が祀られている。

伊是名城跡:
11〜14世紀のグスク時代に岩山の上に建てられた城の跡。山の上なのに泉がある。

銘かり家住宅:
国指定の重要文化財。尚家に関連する旧家の家。

当日のブログ:
http://blogs.yahoo.co.jp/sa3307/41709714.html

尚円王生誕地 みほそ所
諸見のアサギ 諸見アサギ内
伊是名のアサギ 伊是名アサギの側のデイゴ大木
御天七龍子神 拝所
銘かり家住宅 拝所香受け
伊是名玉御殿 伊是名城跡