海路から神に参る

紀伊半島

古和浦港  で神社に参る
          
古和浦は熊野灘に面したリアス式の奥深い湾の一つで、五ヶ所湾の西、贄浦や神前浦など古和浦同様、古い歴史を持つであろう港の先にある。

2006.5.15(月)8時過ぎ出港。古和浦を目指す。
五ヶ所湾より14.4マイル。今日の航路は短いし、軽風ではあるが追っ手なのでしばらく帆走を楽しむ。
4ノット程度であるが気持ちの良い5月の帆走。時々は風が強まったりしたが次第に軽風が微風へとチェンジしていく。
湾口の直ぐ近くまで来て遂に機帆走に切り替える。
両側を高い山に挟まれた渓谷のような石のがけの間の狭い水路を細心の注意を払って進む。
初めての港はいつも緊張するが水路が狭く養殖の筏が両側にあり、一層の注意を必要とする。
緑の山、私のすきな石の崖。素晴らしい自然の中。伊豆の妻良の奥に未だ湾があると言った感じである。

いずこにおいても神社はその港町の一番古くから栄えた所に鎮座している。
千年昔を訪ねたければ神社を探すのが近道だ。
ところがこのおそらく遥か昔より漁業で栄えた町であるはずの古和浦では神社が町から少し離れた回りに人家の無い場所に鎮座している。
不思議なことだ。

 町から離れた場所に鎮座  本殿
 湾内の神社  古和浦入口