海路から神に参る

四国

奈半利港  で神社に参る
2006.6.26(月)
高知県奈半利町にやってきた。はじめはかなり辺鄙で小さな港と町であると勝手に想像していて寄ろうかどうしようかと考えたりした。
ところが町のホームページがあり、歴史と見所に富んだ町と解り、早く行って見たいと楽しみにして訪問。
今、漁協に届けに行って船に戻ったところ10時45分。
奈半利の町を一回りしてくる。奈半利は室津よりづっと大きな町であった。
紀貫之が土佐日記で奈半利に泊まったことが書かれているように1000年以上前から開けた土地であったのに加え、
紀貫之の時代から使われ、江戸時代には参勤交代に使われた野根山街道の基点でもあった。
町を歩いてみると清潔で文化の匂いを感じる。
明治時代に木材、樟脳、鉄道等で成功し富を築いた人を排出し、彼らは奈半利に住居を構えた。
その住居や会社の建物が今も残っており大切にされている。
先ず驚くのは奈半利町の立派なパンフレットがあることだ。ジャバラ折で48ページのものまである。まとめ方のセンスも良い。
ごめん・なはり線の終点できれいで新しい駅が出来ている。無花果という物産館が付随している。
驚くのはここにいつもタクシーが5台は客待ちをしていることだ。こんな小さな町で電車から降りてタクシーを使う人が客待ちをするほどいるのかね。
また新しくて巨大なスーパーがある。これが成立つ程お客がいるのかと思うが人は入っている。
ここに「千鳥酢」があった。これを見ても奈半利に文化、食文化があることが解る。
今までの航程で必ずチェックしていたが「千鳥酢」が置いてある店は無かった。
今までは家から送っていた。ここで何本か購入しよう。
海あり山あり川あり、歴史ありで面白そうな町だ。

温泉が川を渡った隣町、田野にある。20分かからないので早速行ってみる。
川を渡り川沿いの行くので気持ちが良い。温泉は例のクワハウスでサウナもある広くきれいな施設。
素朴を求める私としてはそこが残念なのだが、地元の人が結構きている。人気があるのだろう。

風呂。歩いて15分ぐらいに二十三士温泉、ホテルなはり有り。
コインランドリー。田野への橋を渡って右。15分ぐらい。

2006.6.27(火)
曇りところにより雨の予報であるが朝から降ったり止んだりの状況。7時20分。
8辞ごろより雨があがったので未だ行っていないふるさと海岸からスタート。
浜の砂は真っ白とは行かず取り立てて言うところは無い。
町のおばあさんに八幡様はどこですかと聞くとそこですよと前の山を示す。
入口を聞いて八幡宮に参る。
歩きながら解ったことは白い漆喰作りの天守閣のような住宅は12箇所の登録有形文化財だけでなく、
新しい建物として奈半利には非常に多くあることが解った。
古くても20年前、10年もたっていないと思われる同様の住宅が数多くある。
お金が出来るとこの様な建物を建てるのか。かなりお金がかかると思う。維持費も高いのではないかと思う。
このような小さな町でどの様な仕事の人がこの様な費用がかかる住宅を建てることができるのか。
この手の住宅での特徴は門を重視しないことである。これが個人の住宅かと思う城のような住宅でも門は申し訳程度についているだけである。
屋根を持った門は皆無である。また、土地一杯に家を立て庭が極端に狭い。
庭木というものが殆ど無い家も多い。これは何か歴史的なものか。門を作ることを禁止されていたとか。

奈半利で最も主たる神社である多気(ダケ)・坂本神社に参る。
海岸よりではなく、田園地帯をズット歩き、山が始まるこんもりした山のふもとに鎮座する。式内社と額がある。
午後から日が差し始めたので観光用の無料自転車を借りて隣町田野のコインランドリーに行く
ついでにチョット田野の町を見る。奈半利駅と同じ様に地元のお百姓の姓名入りの野菜や魚を売る物産館と食事コーナーがありにぎわっている。

写真:お城の様な家。ただし家の割りに門が無い、庭も狭く、庭木も少ない。
   田園風景


写真:奈半利でしきりに見かける家。かっての事業成功者の家はこれをもっと巨大化したもの。
   小さなひさしというか出っ張りは白い漆喰を雨の水滴から守る機能を持つ。
   奈半利港にもやうECHO POINT    

 多気・坂本神社 遠望 神社への石橋
 式内社額 拝殿
   
本殿
   
 八幡宮 八幡宮 拝殿
   
 住吉神社  存在感ある狛犬
   
 天守閣を目指す家  養老2年には既に利用されていた野根山街道
   
 奈半利港に舫うECHO POINT  買手を待つ巨大船の列